>

2013/10/17

【ギリシャ/アテネ→トルコ/チェシメ】荒波にもまれ、船で国境越え

さてアテネまでやってきたが、次はどこへ行こうかと地図を見ながら思案する。
飛行機 → 高い。
バス → 移動距離が長いし、来た道を戻るのも何か悔しい。
う~ん……船!船があれば、次なる目標エリア“中東”へ近づける!
(船が移動手段の候補になるなんて、時間のある旅でしかできない贅沢だ)

というわけで、早速ピレウス港へ安いチケットがないか探しに行ってみる。
港近くの旅行代理店へ行き、トルコへ行ける船がないか聞いてみると
ヒオス島経由でトルコ・チェシメへ行ける船があるという。1人38ユーロ。



重いバックパックを背負い、港の一番端にある船着場まで歩く。
周りは重い荷物を積んだトラックばかり…。
一体どんな船に乗らされるのか…。

目の前に現れたのは意外にも豪華な船。

船内に入るとこちらもなかなかの豪華さ。

「チェックインしてください」と言われフロントオフィスへ行くと、
「あなたはエコノミーなので、そこらへんでどうぞ」と相手にされない。

そう、私たちが手に入れた貧乏チケットは席もないただの乗船者。
上流顧客は、個室を保有し悠々自適な船旅を送り、我々はそこに便乗するかたちだ。
カフェスペースには居心地がよさそうなソファがあるが、飲み物代が高いのでパス。
結果、数の限られたイスをエコノミー客で競うこととなる。

ちょうどよいソファをゲット。これで寝られる。

席が確保できたら、お決まりの持込ビールと手作りサンド。
このあたりの段取りはかなり手際よくなった。

やっと眠れたと思った朝3時、ヒオス島に到着した。
ここで船を乗り換えるため何もない寂れた港の喫茶店で5時間!!も時間をつぶす。

アテネで「ヒオス島に着いたらそこの旅行会社で乗船券をもらってね」と言われていたのだが
目当ての代理店は閉まっていて一向に開く気配がない。
さらに雨まで降り出してきて……。
悲しい気持ちで出発時間を迎え、予想外に小さな船へとりあえず向かってみる。

「旅行会社が開いてなくて券がないんだけど…」というと
「OK、わかった」と、そのまま難なく乗船。
あら、そーなの!?

打って変わって小さな船に。

雨が降ったせいか波が高くかなりゆれる。

「船はゆれる」ということをすっかり忘れていた。
動き出した途端、海独特のゆったりとした激しい揺れ。
「あ、やばい。これ私が苦手なやつだ」と思ったがもうどうしようもない。
「大丈夫大丈夫」と必死のマインドコントロールで、何とか乗り切った。

用具箱の中の品をじっとみたり、ポスターの文字を繰り返し読んで気を紛らわしていた。

デッキに出た夫は大波を浴びて、びしょびしょになって戻ってきた。
(が、その時点で私は気持ち悪く自分のことで精一杯だったため、完全に無視)

地味にトルコ・チェシメに上陸。

新しい国に入ったときはいつもワクワクしているのだが、このときは吐き気を我慢するのに必死だった。

何はともあれ、トルコに無事着いた。

ニャ!イスラムの国トルコにはやはり猫がたくさんいた!

■ギリシア(アテネ・ピレウス)→トルコ(チェシメ) 船移動情報

BLUE STAR PATMOS ブルースター社
・1人38ユーロ ※席なし
・ピレウス港より出船(非常に広いので早めに行くのがおすすめ)
 ピレウス港までは地下鉄「ピレウス駅」へ向かう
・船チケットはピレウス港周辺の旅行代理店で購入可
・19:00プレウス港(ギリシャ)→3:00着・8:30発ヒオス島(ギリシャ)→チェシメ(トルコ)
 という謎のスケジュールになっている
 ※時期によってもっといろんな種類の船が出ていると思います

0 件のコメント:

コメントを投稿